2024年 11/12 放送

1995年 兵庫県神戸市生まれ
2018年 広島市立大学芸術学部油絵専攻 卒業
2020年 広島市立大学芸術学部博士前期課程 修了
個展
2024年
昭和会展受賞記念 濱元祐佳展-やさしい暴力-/日動画廊(東京)
主なグループ展
2024年
第61回太陽展/日動画廊(東京)
DRAWING/MASATAKA CONTEMPORARY,Sansiao gallery(東京)
new year/atelier art space and shop M(神奈川)
2023年
第61回ミニヨン展/日動画廊(東京)
HOMMAGE/Sansiao gallery(東京)
Artist Today/日動画廊(東京)
ホルベイン・スカラシップ成果展2023/N&A Art SITE(東京)
2022年
MINI◯展/Sansiao gallery(東京)
神戸アートマルシェ2022
梅田0号展2022/芝田町画廊大阪)
2021年
ONE FRAME OF THE DAY/Sansiao gallery(東京)
CISTRON-写実の遺伝子-/gallery suchi(東京)
2020年
芸術抄:Art Show!/芝田町画廊(大阪)
第3回RUBICON REBOOT/東邦アート(東京)
日動展/日動画廊(東京)
2019年
犀の角たち/ギャラリーアートもりもと(東京)

受賞歴他
2021年
第34回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2019年
第54回昭和会展 パリ賞
2018年
第5回未来展 グランプリ受賞

ここにあるぬいぐるみは”可愛い”だけではありません。
私が描きたいのは、身近な人間関係に潜む、いびつな愛の形です。
ぬいぐるみは私自身の投影のような存在です。
ここで登場するものは、自身が捨てられずに
幼少期から大事にしてきたものです。

それらの存在は幼少期の消えないトラウマや、大人に
なりきれない自分自身を表しています。
「ぬいぐるみは愛せば愛すほど、体をすり減らし消耗させてしまう。
愛せば愛すほどに、傷つけてしまう」その皮肉な構造に着目して、
不器用な愛情をぬいぐるみを通して描いています。

その構造は身近な人間関係や社会でも頻繁に
起こっているのではないかと私は考えます。
ぬいぐるみの質感や汚れ、傷までも、油彩で細部まで丹念に描くことで、
それらのぬいぐるみが愛されてきたと同時に、
傷つけられてきた痕跡を表しています。
そこには表面上だけではない、生々しくゆがんだ愛の形が浮かび上がります。
一見可愛らしいぬいぐるみと、どこか不穏なテーマが私の作品です。(濱元祐佳)