2024年 4/16 放送

アーティスト 家入嘉寿馬
1998年 神奈川県生まれ
2020年 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻
2024年 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻(卒業見込み)


展示
2023年「SLOW MAIL」
    「EPIC PAINTERS Vol.11」
    個展「PAINTING FROM THE UNDERGROUND」
    二人展「未完全な地図」

受賞歴
2022年 Idemitsu art award 入選
2023年 上野の森美術館大賞 入選

他者、または自身がスマホで撮影した写真をもとに本画を描き、またもとの写真に写って
いた人物を別のパネルに転写し、それを再び本画にデカルコマニーで転写することで現れる
朧げな像を、ジャック・デリダの用いた比喩である「現実には存在しないはずなのだけれど
も、頭から離れず執拗に回帰し、結果として現実にも影響を与えてしまう非現実の存在」と
しての幽霊に重ね、それが示唆する可能世界についての絵画を複数のシリーズで制作してい
る。また、その絵画を再構成するインスタレーションや、幽霊についての映像作品も制作し
ている。
iPhoneのアルバムには残らなかった可能世界の記憶たち。脈絡が曖昧になって不意に脳
裏を過ぎるそれらは、MacBookのデスクトップを覆う無数のウインドウに似ていた。その
数だけ存在する幽霊(可能性)たちは、今もぼくに取り憑き執拗に回帰する。彼らは現実で
偶然に晒され続けるぼくの頭を悩ますが、同時に導いてもいるのだろう。(家入嘉寿馬)