現代美術作家 片山 穣
1985年新潟生まれ
2011年東京藝術大学工芸科染色専攻卒業
個展
2023 「ever where」 s+arts(東京)
2024 「Diversity gradation」 anonymous bldg(東京)
2024 「We are "noise"」 s+arts(東京)
2024 「Omnifarious dots」 anonymous studio(愛知)
グループ展グループ展
2023 ARTIST NEW GATE ファイナリスト展(大阪)
2023 WHAT CAFE EXHIBITION vol.27 WHAT CAFE(東京)
2024 100人10(東京)
2024 ART SESSION vol.3 銀座蔦屋書店(東京)
アートフェア
2022 Art OSAKA(大阪)
2024 Art OSAKA(大阪)
パブリックコレクション
Batil Painting useum Penang (マレーシア)
その他
三菱鉛筆22 硬度ショールームイラスト
Amazon TV スクリーンショットに作品使用
「ろうけつ染め」という手法を用いて制作しています。
染料で描かれた作品はフラットで、生地に染み込んでいる色は透明なため、何度も重ねた色の経緯が必ず表面に感じられます。
制約が多く修正の効かない手法で作品を制作することは、しがらみの多い社会の中でどう生きていくか考える事と似ていると思っています。
染め独自の柔らかな色彩を活かし緻密な試行錯誤の末に心地良い作品を生み出す。
絵画と異なる表現を追求しつつ、絵画としての新たな染めの可能性を探求しています。
私の作品は「Chill」をテーマとし、現実逃避し自身と向き合いクールダウンするための装置としての役割を持っています。
作品は実際の風景をモチーフに描かれており第三者が感じた風景を「染め」というフラットで情報量の少ない技法で描く事で、匿名性が高く既視感のある日常の側に潜む気持ち良い瞬間に繋がるよう意図的に描かれています。
作品に描かれた点は蝋を用いてフリーハンドで描かれた痕跡による図柄であり、単純な行為の蓄積から製作時の心地良い集中した時間の経過を感じるよう意図し点の大小の変化により感情の振れ幅と視覚的な効果を強く感じるようにしています。
些細な日常風景の中から個々人が持つ普遍的な心地よい感覚とその奥に潜む問題をどんな立ち位置で向き合うのか問い続けたいと考え制作しています。